嚥下障害における実例を挙げると、施設入所者全員に嚥下機能評価。従来評価方法では入所者の3%が嚥下障害疑いであったところ当センサーで半数以上に咽頭残留を認め、28%の入所者が重度と判明。早期発見により窒息・肺炎による死亡事故のリスクを回避できた。その後センサー使用で誤嚥しない安全レベルを維持しながらの食事、センサー使用で効率の良い嚥下リハビリを行い、従来より短期間で回復。嚥下機能低下は他の原疾患から併発していることが多いため、本製品は脳梗塞、肺炎の早期発見、生活習慣病の重症化などの予防にも役立っている。

当社は造影検査、内視鏡でも発見が困難であった体内の貯留物の、そのわずかな動きがもたらす内部圧力を体外から捉えて発見するセンサーを発明し、波形表示での可視化に成功した。この技術は生体のみでなく、製造・インフラにおいても利用価値があり、非破壊検査センサーとしても導入されている。\n現在の主な使用者は、医療・介護の専門職であるが、気管、口腔、消化器、血管の状態を検知できるセンサーであるため、一般ユーザーのウォッチの一部とすれば様々な病気の早期発見、ヘルスケア、スポーツに応用でき、この分野の成長性は国内外で高い。